11月
霜月 しもつき毎年11月の酉の日に行われる「酉の市」は関東独特の風習で、各地の鷲神社、大鳥神社の祭に立ちます。酉の市の名物は何をさておいても開運招福の熊手。お多福や小判、宝船などで飾られた熊手は、福やお客さんを「かき込む」「とり込む」縁起物として人気です。
西日本で古くから親しまれている行事で、亥の月亥の刻(新暦11月21時~23時)に亥の子餅を食べて、その年の収穫を祝います。猪が多産なことにあやかり、子孫繁栄を祈願して行われたのが由来とされています。
男の子は3歳と5歳、女の子は3歳と7歳のときに行います。七五三は、3歳の「髪置きの儀(かみおきのぎ)」、5歳の「袴着の儀(はかまぎのぎ)」、7歳の「帯解きの儀(おびときのぎ)」という儀式が、明治のころに統合された行事です。子供の節目の年に氏神様や神社に詣で、健やかな成長を願います。
新嘗祭は「神様と人が一緒に食べ合う」ことを意味しており、祭が終わるまで新米は食べてないという習わしがありました。この年に収穫された穀物を神様に捧げ、それを天皇が食すことで収穫への感謝と翌年の豊作を祝う行事です。今なお皇室の儀式として受け継がれていますが、戦後は国家行事としての新嘗祭は中止され「勤労感謝の日」としてすべての職業の人に感謝をする日として国民の休日となりました。