6月
水無月 みなづき夏と冬で衣類を替える衣替えは、宮中行事に由来する習わしです。平安時代の宮中では「更衣」といって、4月に夏装束へ、10月に冬装束に改め、几帳などの調度品もその際に合わせて替える習慣がありました。現在では季節の変化に合わせて柔軟になりましたが、学校や職場で制服がある場合6月1日に夏服、10月1日に冬服に衣替えをするのが一般的です。
入梅とは雑節のひとつで、立春から127日目の6月11日ごろをさします。人には憂鬱な梅雨も、稲の成長にはなくてはらない恵みの雨です。梅雨を「梅」の雨と書くのは、梅の実が黄色く熟する季節の雨だからだといわれています。
「父の日」は母の日と同じくアメリカ生まれの記念日です。父の日の贈り物はバラとされますが、「子の愛」という花言葉のユリも贈られます。花とともに品物が添えられることも多いようです。
6月の末日を夏越し、12月末日を年越しといいます。半年の穢れを除く大祓の行事は各地で行われ「茅の輪くぐり」は、神社の本殿前や鳥居の下に設置されており、中をくぐると身が清められるといいます。京都には「水無月」というお菓子を食べる習慣もあります。