8月
葉月 はづき
祖先の霊を家に迎え供養する行事です。お盆の由来は、釈迦の弟子・目連(もくれん)が自国で苦しんでいる母親を救おうと釈迦に相談し、「7月15日に供養をしなさい」といわれたという仏教の説話にあります。
[お盆行事の流れの一例]
13日朝 ・・・盆棚を飾り、線香と燈明を灯す
13日夕方 ・・・迎え火を焚き、盆棚に食事を供える
14日~15日 ・・・食事をつくり盆棚に供える。僧侶にお経をあげてもらう
16日 ・・・送り火を焚き精霊流し
地域の親睦を深め、夏の夜を楽しく過ごす盆踊りには、古くは祖先の霊を慰め、彼岸に送るための目的がありました。皆で楽しく踊ることで、祖先に今生きていることへの感謝を表し自らの災厄を祓う目的もあるようです。
[全国的に有名な盆踊り]
阿波踊り(徳島県)・・徳島城が落城した際、城下の人々が躍ったのがはじまり。テンポの速い二拍子で、珍しい踊り。
郡上踊り(岐阜県)・・江戸時代、士農工商の融和を図るためはじまった郡上踊り。32夜にわたって繰り広げられる。
遠州大念仏(静岡県)・・三方が原の戦いで犠牲になった人を弔ったのがはじまり。新盆の家をまわり念仏踊りを披露。